フィナステリドとは

フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された経口薬です。
後に、その脱毛症治療における効果が発見され、AGA治療にも応用されるようになりました。

AGA治療における使用

  1. 作用機序: フィナステリドは5α-還元酵素のタイプIIを阻害することで、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されるのを抑制します。DHTはAGAの主要な原因とされており、その生成を抑制することで、毛髪のミニチュアライゼーション(細く短い毛への変化)を防ぎ、脱毛の進行を遅らせることができます。
  2. 使用方法: 通常、1日1回の服用が推奨されます。効果を実感するには数ヶ月間の継続的な使用が必要です。効果は使用を続けている間持続しますが、服用を中止すると改善された脱毛状態が元に戻る可能性があります。
  3. 効果: フィナステリドは脱毛の進行を遅らせ、一部の人には毛髪の再生を促すことができます。しかし、効果には個人差があり、全ての人に効果があるわけではありません。

副作用と注意点

  1. 副作用: 性欲減退、勃起不全、精液量の減少などの性機能障害が主な副作用として報告されています。これらの副作用は一般的には稀で、服用中止後に改善することが多いです。
  2. 使用上の注意: 女性(特に妊娠中や妊娠の可能性がある女性)は、フィナステリドに触れることすら避けるべきです。フィナステリドは胎児の正常な発達に影響を与える可能性があります。
  3. 相互作用: 他の薬剤との相互作用の可能性もあるため、他の薬を服用している場合は医師に相談することが重要です。

まとめ

フィナステリドはAGA治療に効果的な選択肢の一つですが、性機能障害などの副作用のリスクがあるため、使用前には医師と十分に相談し、慎重に使用することが重要です。

また、効果には個人差があるため、すべての患者に効果があるわけではないことを理解する必要があります。

注意点

私は、あくまで患者として、クリニックで受けた説明や調べた内容をシェアしています。
解釈に誤りなどあるかもしれませんが、患者個人の主観に基づくものであり、投薬を含む治療方法などは個々人で異なると思いますので、責任は負い兼ねます。
治療や服薬は必ずご自身で医師に確認の上で行なってください。